【イベントレポート】第2回 「家族」ってなんだろう?映画「うまれる」上映会 @大阪
コラム
2016.05.24

映画の感想
『うまれる』ずっと観てみたかった映画でした。
実際に観て、思い出したことがありました。
看護学生の頃、実習でお産のお手伝いをさせていただいた時のことです。
担当させていただいた方は初産婦さん。
出産時間は約36時間だったと思います。
陣痛が辛くても、弱音は吐きません。
それどころか、赤ちゃんに良いと言われたら病棟内を歩いてみたり、言われた姿勢を試したりと、
試すことの中心は生まれてくる赤ちゃんこと。
そして、2日間の陣痛を乗り越えて、元気な男の子を出産されました。
私は、このお母さんから、「こんな風に人はうまれる」、つまり、
本来人は、こうやって愛されて、望まれてうまれる「命」なんだ、
ということを教えていただきました。
だから、自分の命も、他の人の命も大切にしたいと感じた時間でした。
この映画に出て来るお母さんも、我が子のために、
自分が出来ることを精一杯やっている方たちばかりでした。
過去と向き合ったり、悲しみを受け止めたり、一秒一秒を共に生きていたり。
自分のため、というより、我が子のために頑張っている姿がとても印象的でした。
世の中には、そんなお母さんがたくさんいて、
愛されて望まれて生まれてきたはずの人たちもたくさんいて、
そんな「命」で世界は溢れているはずだ!
と強く思いました。
座談会での参加者の声
●陣痛を思い出して、懐かしくなった。
●子どもが毎日元気なのが当たり前になって、健康の歓びを忘れていた。
●忙しい時に子どもを叱ることが増えるから、そんな時こそうまれた日のことを思い出したい。
●中絶する人のところにも赤ちゃん自身が選択して来ているかもしれない、と思うと複雑な気持ちになった。
お越しいただきました方々、ありがとうございました。